こんにちは、
BBQインストラクター&
認定ブッシュクラフター&食品衛生責任者のユーです
先日、5年ぶりに
クーラーボックス(ハード/ソフト両方)を新調したのですが
せっかくなので、この機会に
クーラーボックスの種類(ハード/ソフト)や
断熱材によって保冷能力が変わるのかを比較検証してみました
クーラーボックス選びに悩んでいる方の
お役に立てれば幸いです!
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_0867-1024x768.jpg)
今回比較した4種類のクーラーボックス
今回は、
これまで、5年程度使用してきたハード/ソフトクーラーと
新調したハード/ソフトクーラー
計4つのクーラーボックスを使って
保冷機能の比較検証をしていきます
ハードクーラー / ソフトクーラー の一般的な違いについて
はじめに、
ハードクーラーボックスとソフトクーラーボックスには
どのような違いがあるかについて以下にまとめました
タイプ | 保冷能力 | 重さ | 折りたたみ |
---|---|---|---|
ハード | 高い | 重たい | 不可能 |
ソフト | 低い | 軽い | 物によって可能 |
ハードとソフトにはそれぞれの長所と短所があるので
どちらを選ぶべきかは、
目的や状況によって違うのですが
一般的には、以下が目安となります
それでは、
今回、検証に使ったクーラーボックスを紹介していきます
(ハード)フィールドア ノーザンクーラーボックス 33.1L / 発泡ウレタン
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2359-1024x768.jpg)
相当悩んで新調したクーラーボックスです
選んだ決め手は以下の通り
結構いいお値段したこともあって
今回の検証の中では最も保冷力が強いのでは?
と予想しているクーラーボックスです
外寸 : 約580 × 410 × 420(mm)
内寸 : 約420 × 280 × 290(mm)
重量:約10kg
素材:リニアポリエチレン / ポリウレタン / ポリプロピレン /ラバー
(ハード)Go Beach クーラーボックス 17L / 発泡スチロール
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2362-1024x768.jpg)
これまでメインで使っていたハードクーラーです
サイズがかなり小ぶりだったのと
デザインがポップすぎたことから交換することにしました
断熱材が発泡スチロールだったのですが
保冷力はそれほど気になってはいませんでした
今回の検証でどのような結果になるのかが楽しみです
サイズ(外寸): 約420 × 325 × 290mm
重量: 約3.5kg
材質: プラスチック(PP)、ポリスチレンフォーム(発泡スチロール)
(ソフト)ダイワ ソフトクーラーEX2600 26L
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2363-1024x768.jpg)
ハードクーラーの交換に際し
せっかくならソフトクーラーも更新しようということで新調
ボクは釣りもするので、
高い技術力のダイワならと思い、コレにしました
ひと昔前なら考えられないほど
おしゃれなデザインになっていて驚きました
保冷効率がアップするような
保冷剤のポケットも付いているので楽しみです
果たして保冷能力はいかほどでしょうか
外寸:440×330×280(mm)
内寸:410×300×250(mm)
重量:1.6kg
(ソフト)コールマン アルティメイトアイスクーラー 25L
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2368-1024x768.jpg)
性能的には、
それほど気になっていませんでしたが
レンタルスキーウェアのような色合いが
ボクのキャンプスタイルに合わなかったので
交換したソフトクーラーです
折りたたんで使用できますが
実際それほど折りたたむ状況ってないですよね
サイズ(外寸):約420 × 320 × 330(mm)
(収納時):約420 × 160 × 330(mm)
重量:約1.3kg
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
いまはおしゃれな色に変わっているんですね…
比較検証
それではこれら4つのクーラーボックスを使って
保冷力の比較検証をしていきます
検証条件
今回は、同一の条件で比較するため、
スーパーなどで売っている氷1kgをそのまま
それぞれのクーラーボックスに同時に入れ
溶け切るまでの時間を比較します
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2087-1024x768.jpg)
ちなみに、
この日、昼の最高気温は32℃でした
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2098-1024x768.jpg)
参考のため、
普通のポリバケツにそのまま氷を入れて
測定スタートです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2097-1024x768.jpg)
5時間経過
バケツの氷が全て溶けたのが
スタートから5時間でした
冷気は下にたまるという特徴があるので、
バケツに入れただけでも、氷は意外と長持ちしました
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2119-1024x768.jpg)
それでは、
それぞれのクーラーボックスの中はどうなっているのでしょうか?
まずは大本命のノーザンクーラーボックスから!
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2120-1024x768.jpg)
さすがに、まだ氷がはっきりと残っていますね
![奥さん](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/12/名称未設定-1-1.png)
あれ、思ったよりも溶けてない?
…続いては、GoBeachのクーラーボックスです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2124-1024x768.jpg)
こちらもノーザンクーラーと同じくらい氷が残っていますね
つづいて、
ソフトクーラーはどうでしょうか?
まずは、ダイワから
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2121-1024x768.jpg)
さすがにハードクーラーと比べるとだいぶ溶けていますが
まだ氷がゴロゴロと残ってはいます
最後は、コールマンのソフトクーラーです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2122-1024x768.jpg)
こちらもダイワとほぼ差がない状態です
![奥さん](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/12/名称未設定-1-1.png)
ダイワはすごいんじゃなかったの!?
さて、この時点で
ボクは相当動揺しています
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
え、せっかく新調したのに…
全然変わらないのか?
でも、まだわかりませんからね
ここからの伸びがすごいという可能性もありますから…
14時間経過
時刻は深夜0時
朝10時に開始してから14時間が経過しました
クーラーボックスの中身は
どうなっているのでしょうか?
まずは、大本命のノーザンクーラーから
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2133-1024x768.jpg)
よかった…
まだ氷は残っています
とはいえ、だいぶ水になりましたね
つづいて、
GoBeachのクーラーボックスです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2141-1024x768.jpg)
ノーザンとほぼ同じくらい氷が残っていますね
![奥さん](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/12/名称未設定-1-1.png)
むしろこっちのほうがちょっと氷が多くない…?
ソフトクーラーを見ていきましょう
まずは、ダイワからです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2140-1024x768.jpg)
写真ではちょっとわかりにくいですが、
まだ、ごくわずかに氷が残っている状態です
さて、コールマンはどうでしょうか?
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2139-1024x768.jpg)
こちらもビミョ〜に氷が残っています
ダイワと同じくらいですね…
さて、ここで
ソフトクーラーはほぼ氷が消えたので終了とします
この検証結果からみると、
コールマンとダイワの保冷力に差はなかった
ということになります
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
…ん?
※実際にはダイワのほうがクーラーボックスとして優れています
その理由は後ほど
24時間経過
寝苦しい夜が明けて、
クーラーボックスの中の氷はどうなっているのでしょうか?
まずは、大本命のノーザンクーラーから
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2145-1024x768.jpg)
おっと、すっからかんです…
氷はすべて水になってしまいました
つづいて、
GoBeachのクーラーボックスを開けてみましょう
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2146-1024x768.jpg)
こちらもすべて溶けてしまっています…
![奥さん](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/12/名称未設定-1-1.png)
え、どっちが長かったの!?
試しにこの両方の水を触ってみたのですが
どちらも同じくらい冷たかったです
※常温よりも冷たいです
ということで、
この結果だけ見ると、
ハードクーラーもソフトクーラーも
同程度の性能だったということになります…
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
そんなバカな!!
考察してみる
この結果を受け、
2倍以上のお金を出して
発泡ウレタンのハードクーラーを買ったボクは
到底納得することができず
改めてクーラーボックスの説明書に
目を通してみると…
なるべく食材とボックスに
空間ができないようにしてください
という、注意書きが
いろいろ調べてみると、
空間が大きければ大きいほど
保冷力は落ちるんだそう…
つまり、
同じ1kgの氷を入れるのであれば
容量の一番大きいノーザンクーラーは、
最も不利になるということです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2090-1024x768.jpg)
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2093-1024x768.jpg)
自尊心を保つためにも
再実験をしなければなりませんね…!
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
まだ焦る時間じゃない…!
ハードクーラー追加検証
ということで、
第2回!炎天下のクーラーボックス耐久選手権の開幕です
検証条件
今回は、全体の体積を同程度氷で埋めるために
大量の氷を買ってきました
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2222-1024x768.jpg)
この氷を袋から出して、
なるべくミチミチになるようにセットしていきます
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2225-1024x768.jpg)
これで、どちらも大体
容量の半分くらいを氷で埋めることができました
それでは、
発泡ウレタンと発泡スチロールでとの程度の差が出るのか
検証していきますよ!
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
頑張れ!ノーザンクーラー!
※自分を肯定したい
24時間経過
なるべく開閉回数を減らしたかったのもあり
一か八かセットから24時間後に最初のオープンをしてみることに
まずは、GoBeachから開けてみましょう!
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2265-1024x768.jpg)
![奥さん](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/12/名称未設定-1-1.png)
おー!前回の実験よりもかなり残ってる!
やはり、保冷力を長引かせるためには
クーラーボックスに隙間なくものを入れるのが大事なんですね
では、非常に心配な
ノーザンクーラーも開けてみましょう
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2267-1024x768.jpg)
![奥さん](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/12/名称未設定-1-1.png)
え、なにこれ…新品?
この結果には驚きました、
およそ24時間経過しているとは思えないほど氷が残っています!
発泡ウレタンすげー!
先に溶けたのはGoBeachのクーラーボックス
さて、この結果を受けて分かる通り
先に溶け切ったのはGoBeachのクーラーボックス
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2284-1024x768.jpg)
2日半、
つまり60時間で氷がすっかりなくなりました
これでもクーラーボックスの凄さを
実感することができましたが
この段階で、
ノーザンクーラーはどうなっているのでしょうか
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2286-1024x768.jpg)
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
すごい!まだしっかり残ってる!
60時間が経過したにもかかわらず、
真ん中が盛り上がるほどには氷が残っています
こうなると、一体どこまで保冷できるのか
気になるところです
ノーザンクーラーは、なんと4日半保冷した
60時間を超えてからも、
毎日、朝と夜に1回ずつチェックを続けましたが
ノーザンクーラーの氷が溶けたのは
開始から4日半経過後の夜でした
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2341-1024x768.jpg)
4日半ということで、
時間になおすと…
じつに108時間!
すごい!
一気に「買ってよかった」と思える結果になりました笑
ソフトクーラー追加検証
ハードクーラーの結果を受けて、
ソフトクーラーでも同様の検証をしてみました
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2468-1024x768.jpg)
ハードクーラーほどは持続しないと予想して
12時間おきに中身を確認します
12時間経過
まずは、コールマンから
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2476-1024x768.jpg)
氷を袋ごと入れているときと比較すると
結構多く残っていますね
ダイワはどうなっているでしょうか?
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2477-1024x768.jpg)
おお!
たくさん残っていますね
これは、
もしかしたらダイワのほうが良さそう…?
24時間経過
コールマンからみていきます
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2515-1024x768.jpg)
残ってはいますが、
結構水になってしまっていますね
続いて、ダイワです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2517-1024x768.jpg)
コールマンと比べると結構残っていますね!
ハードクーラーの時もそうでしたが
中央部分の氷が残るんですね
コールマンが溶けてしまいそうなので
ちょっと開けるタイミングを早めます
30時間経過
コールマンからみていきます
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2548-1024x768.jpg)
おっと、ここで氷は全てなくなりましたね
ダイワはどうなっているでしょうか?
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2550-1024x768.jpg)
お!まだ残っていますね!
コールマンがどの段階で溶けたのかわからないですが
ダイワの方が優秀であることが分かりました!
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
やった!よかった!
結果的に、
この5時間後(35時間経過)には氷が残っていませんでした
検証まとめ
自尊心を保つためにも、執念で検証を続けましたが
今回の検証でわかったことをまとめます
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
そして、ノーザンクーラーは感動的な保冷力(驚異の108時間)!
ということで、
いまクーラーボックス選びに悩んでいる人は
普段のキャンプで使うギリギリの大きさの
クーラーボックスを買うのが
ベストということになりますね
あとは、ソフトなのかハードなのか
断熱材の素材は何にするのか
このあたりは予算と相談してみてください
【おまけ】ダイワのソフトクーラーはギミックも豊富
検証では使いませんでしたが、
ダイワのソフトクーラーには保冷力を上げるギミックがあります
簡単に説明します
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2363-1024x768.jpg)
まず、冷気というのは
上から下におりていきます
夏場に半ズボンででかけた際などに
スーパーの大きな冷蔵庫の前で
足元がひんやりするのはそのせいです
つまり、同じクーラーボックスを使うにしても
保冷剤をボックス上部に入れることで
保冷力は長続きするわけです
そういった意味で、
ダイワにはフタの上部にポケットがついていて
その部分に保冷剤を入れておくことができるため便利です
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2365-1024x768.jpg)
また、ボックスの下部にも
断熱材でカバーされた保冷ポケットがあるので
上から下からしっかりと食材を冷やすことができます
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/img_2366-1024x768.jpg)
また、ダイワのソフトクーラーEXには
Zシステムなるものが採用されているため
保冷力がキープされる設計になっています
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/Z-System_1-e1649989734867.jpg)
Zタブのおかげで
クーラー下部から冷気が逃げにくいのは大きいですよね
【おまけ】おすすめの保冷剤と効果的な使い方
これまで、いろいろな保冷剤を試してきましたが
最終的に山善のパワークールに落ち着いています
この保冷剤は、
冷やす力が特に強く、マイナス16℃という温度で
食材やビールを冷やしてくれます
この保冷剤を、
なるべくクーラーボックスの上の方にセットするのが
保冷力を長持ちさせるコツです
![ボク](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2021/11/ボク似顔絵-2.png)
少しでもみなさんの参考になれば幸いです!
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