地方テレビ局の役割って?地方局員と地方制作会社の年収の差は?

きょうのやりとり

ボクはこの仕事をするまで地方局の存在意義がわかりませんでした。

なぜ地方局は必要なのでしょうか?
今回は地方局の必要性、そして地方局員の年収、地方制作会社の年収についての真実をお話します。


キー局とローカル局の就活の違いについては以下の記事を参考にしてみてください



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そもそも地方テレビ局って不要では?

2種類のテレビ局と、その必要性

私たちが普段何気なく見ているテレビ番組ですが、
実は結構複雑な仕組みで日本全国に送られています。

ここではテレビ局について簡単に説明したいと思います。

まずテレビ局は大きく2つに分類されます。

2種類のテレビ局

・キー局
・地方局(ローカル局)

キー局(基幹局):
フジテレビやTBSなどいわゆる東京にあるテレビ局(東京ローカルを除く)の事です。

これらのキー局は、
全国に系列局(地方局)を持ち独自のネットワークを形成しています。

地方局(ローカル局):
キー局があるだけでは全国に地上波を放送することはできません。

大阪や名古屋をはじめとする地方局が日本各地にあるからこそ、
キー局が関東地方にしか流していない映像を、各地域で見ることが出来るのです。
これこそが最も大きな地方局の存在意義です。

※ただし、キー局を持たない地方局や
 2つのキー局からの映像を流す地方局も存在します。

もっと重要な意義で言うと、
自分が住んでいる地域以外で大きな地震が起こったりしたとき、
すぐに被災地の映像が見られるのは、
テレビ局が全国に地方局から成るネットワークを持っているからです。

フジテレビでいうところのFNN(Fuji News Network)、
テレビ朝日でいうところのANN (Asahi News Network) などがそれにあたります。

キー局が放送する番組は地下の光ケーブルを通って全国各地の地方局に入ります。
そして全国各地の山など高い位置に設置されている電波塔から電波となって
みなさんの家のアンテナに発信され、受像機(テレビ本体)に番組映像が映るのです。

キー局傘下としてではない地方局の役割

キー局からの映像以外にオリジナルの番組を放送している地方局もたくさんあります。
それはバラエティ番組はもちろん、毎日の情報番組だったり
5分間のニュース番組や天気情報などもそれにあたります。
天気や地域のニュースのように、地方に寄り添った情報はキー局は流してくれないので
これも地方局の役割です。

地方局の年収は?制作会社との違いは?

地方局と言ってもどの地方の局なのか、どこの系列局なのか、部署はどこか?によっても大きく異なります。
ここからは同期の話と噂も織り交ぜて記します。

地方でみる年収の差

一般的に

  • 東京
  • 大阪
  • 名古屋

これらのキー局、準キー局と呼ばれる局が最も給料が良いです。
次いで、

  • 九州
  • 北海道

となります。
5大都市レベルであれば一般的に高給と言えるでしょう。

系列でみる年収の差

日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京
いずれの系列に属するかで年収は変わってきます。


地方にもよるでしょうが、
一番給料が良いのは絶好調の日本テレビ系列です。
中でも最も良いのは意外にもキー局ではなく
準キー局の読売テレビです。

同期の話を聞く限り、読売テレビは2年目で1000万前後の年収があるんだそう。

続いて、
TBS、フジテレビ、テレビ朝日系列についてはそれほど差がないようです。
5大都市に含まれるローカル局であれば
1年目の年収でも600〜700万円はもらえると思います。


そして残念ながら一番給料が低いのがテレビ東京系列です。
キー局のテレビ東京ならまだしも、
テレ東系列の地方局は5大都市レベルで1年目の給料が500万円前後のようです。

部署(残業)で見る年収の差

テレビ局の中には非常にたくさんの部署が存在しています。
一般的には以下の様な感じです。

人事部・総務部・経理部・報道部・営業部・情報部・制作部・スポーツ部・インターネット系・イベント系など…

部署による年収の差と言いましたが、実際には残業時間の差ということになります。

年収だけで言うと

営業部、情報部、制作部、スポーツ部
など、代理店と仕事をしたり、番組を作ったりする部署に関しては
残業時間が長いため年収はいやでも増えてきます。

反対に、
人事部、総務部、経理部
などに関しては、忙しい時期こそあれ
会社として経費削減を謳うべき部署なため
あまり残業ができない雰囲気があります。
そのため、残業代にはあまり期待ができません。

30代前半のボクは残業がそこそこある部署なのもあって
額面で60万円程度の月給のうち18万円が残業代です。


正直残業がないとあまり旨味はありません。
それくらい残業は大切な収入源です。


そんなテレビ局に入社してみたいという方は、
以下の記事を参考にしてみてください。

ほぼ同じ仕事内容の制作会社の年収

さて、ここまで見ていただいて
テレビ局ってやっぱり儲かるんだな、と思う方もたくさんいらっしゃると思います。

ただ、テレビ局に入社するのってけっこう大変なんです。
倍率は少なくとも100〜300倍程度は見積もったほうがいいです。

では、
もしあなたがテレビ局での仕事を志望していたのに入社できなかった場合
次にどんな企業を考えますか?

テレビ局に入りたい人の大半はテレビを作りたい人です。
テレビを作りたい人が、テレビ局に入れなかった場合次にどこに行くか
それは、きっと制作会社だと思います。

制作会社は全国各地に山程ありますし、
なによりテレビ局員とほぼ同じ仕事ができるんです。

むしろテレビ局員として働くよりも
制作会社で働くほうが番組作りに関われます。
テレビ局員の半数以上は番組を作ったことがない人です。


さて、番組を作りたいあなたはきっと
制作会社いいじゃん!
と思っていることでしょう。

では、制作会社の年収ってどんな感じなのでしょうか?

これはボクの後輩の制作会社の人間数人から聞いた話ですが、
30歳で年収は300万円いくかどうかなんだそうです。
もちろん制作会社にもよるので鵜呑みにはしないでほしいですが…

先程言ったように、制作会社の人は
テレビ局員とほぼ同じ仕事ができるんです。

逆に言うと、
ほぼ同じ仕事をしないといけないのに
同じ年齢で3倍程度の年収の差が生まれるんです。

これは正直かなりしんどいと思います。
ボクの年収が三分の一になったら迷わずテレビ局をやめます。

これから制作会社で働きたいという方、
人間はお金じゃない、とは思いますが
お金は生きるためにはとっても大切ですよ。


自分のやりたいことと収入は冷静になって天秤にかけてみてください。

想像上の母
想像上の母

なんだか世知辛いね…

ボク
ボク

いっときの情熱で決断すると後悔することもあるからさ…

またマスコミは特に、就活中に出会ったライバルたちと仲良くなるのことが非常に大切です
就活中はもちろん、就職後も横のつながりとなる可能性があるので
なるべく多くの人と情報交換しておきましょう
同様に就活サイトも参考にしてみてください
就活ノートではマスコミの情報も他のサイトより丁寧に乗っているのでおすすめです

就活ノート

最後に、
ボクの就活のときは就活四季報が大変役に立ちました。
各業界のこと、それらが社会にどう影響しているのかなどがよくわかります。
テレビだけに固執せずいろいろな業界を見てみることをおすすめします。

コメント

  1. […] […]

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