こんにちは、
スパイス香辛料ソムリエのユーです
以前からSNSで拝見して気になっていた
秘密のカレー部屋にお邪魔しました
料理はもちろん、コンセプトまでも堪能できる
楽しいカレー店だったので
レビューさせていただきます!
秘密のカレー部屋とは
秘密結社という言葉にあこがれて育ったボクには
この「秘密」という言葉が
ぐっと刺さります!
一体何が秘密、なのでしょう?
それは、
場所や料理が謎に満ちている
ということなんです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4543-1024x768.jpg)
完全予約制の秘密のカレー部屋は
あろうことかその住所が完全非公開
…それじゃあどうやって楽しむのでしょうか
予約の仕方は?
完全予約制のこちらのお店
予約の仕方は電話でしょうか?
いいえ、インスタグラムのみです
さすが秘密なだけあります
公式アカウントから
日付や時間、人数を予約します
お値段について
秘密のカレー部屋のメニューは
日替わりで1種類のみ
※オプションは別です
メニューはコースのようになっていて
前菜など+日替わりのカレー
となります
そしてそのお値段ですが
1名あたり2,860円(22年11月現在)
ちょっといいお値段ですね
でも後悔しないと思いますよ笑
お店の外観と内観、入り方は?
お店を予約すると、
その予約時間の5分前までに
風マチビルヂングという建物にある
「ハレとケ洋菓子店」という場所に集合するように
密令があります(訳:メールがきます)
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4553-1024x768.jpg)
余談ですが、
このハレとケ洋菓子店が
またうまそうなんですよ…
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4552-1024x768.jpg)
時間になり、息を飲んで待っていると…
どこからともなく秘密結社のスタッフさんが現れ
秘密の部屋まで案内してくれます…
ここからの道のりがまた面白いんです、
まず…
おっと、こんな時間に誰か来たようだ…
なんてね笑
秘密の部屋までの道のりは秘密なんだそうで
どうやって部屋にたどり着くのかは
ぜひご自分の目で確かめてもらえればと思います
きっと心踊る展開ですよ!
さて、部屋に入ると
そこはもう別世界
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4544-1024x768.jpg)
おしゃれな壁紙を背景にしたロゴが出迎えてくれます
さらに進むと、
何だこの空間…
真っ暗じゃないか
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4542-1024x768.jpg)
そう、このうす暗い部屋で
スパイスや料理と向き合ってほしいという思いから
こういった内装なんだそう
ちなみに
それぞれの席の前にはスイッチがあるので
明るくして食べたければスイッチをONにしてみましょう!
本当、面白いコンセプトですよね!
絶品メニューをご紹介
席につくと、
献立表と一緒に前菜などが並んでいます
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4515-1024x768.jpg)
さて、献立表をよく見てみましょう
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4519-1024x768.jpg)
ふむふむ、
どうやら
▶ポップコーン(秘密の粉和え)
▶前菜
▶秘密のスープ
▶フラン
▶海老バターカレー
というメニューのようです
1つずつ紹介します
ポップコーン(秘密の粉和え)
メニューと言うよりは
お通しでしょうか
最初に目の前に現れるのは
秘密の粉(独自のブレンドのスパイスパウダー)を和えた
ポップコーンです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4516-1024x768.jpg)
いわゆるカレーパウダーとは違う
本格的なスパイスの風味が
これから待ち受ける料理の数々の期待値を
いやでも底上げしてきます
秘密のスープ
このポップコーンの器を使って食べるのが
秘密のスープです
席の前方で固形燃料の炎に揺られ
ふつふつと美味しそうな香りを立てています
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4518-1024x768.jpg)
煮込まれた鶏肉は
いい出汁を出していると同時に
程よい歯ごたえを残していて
噛んでもさらに旨味を残しています
また、スープは程よく酸味も効いていて
あっさりとしながらも
スパイシーな余韻を残してくれて
非常に美味しい!
たまにカリッと弾けるピンクペッパーは
口いっぱいに華やかな香りを届けてくれて
スープの表情に彩りを加えてくれます
前菜
ひときわ彩り豊かなプレートに乗っているのが前菜です
内容は以下の通り(左下から反時計回り)
・ブロッコリーとちりめんじゃこに秘密の粉
・胡瓜とマンゴー、レッドオニオンとサーモンに秘密の粉を合わせたトロピカルなマリネ
・クリームチーズと有馬山椒を和えたインカのめざめのポテトサラダ
・ココナッツパウダーとディルを合わせた赤キャベツとエシャロット、パプリカの酢漬け
・クミンを効かせた半熟卵
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4521-1024x768.jpg)
それぞれ全く違った役割を担った前菜ですが
特に美味しかったのがポテトサラダ
有馬山椒の華やかな香りが
クリームチーズのまったりとした旨味に合わさり
ゴロっとしたインカのめざめにたっぷりと塗られています
じつはこれ、ポテトサラダというか
ひとかけらのイモなんですが
一口で頬張ると得も言われぬ幸せな気持ちになります
これはおうちでもやってみたい
山椒とクリームチーズ
これは鉄板です!
フラン
これは初めて出会う料理でした
フランというのは、
一般的にはフランスの国民的なお菓子で
生クリームの生地でできています
しかし、
そこはさすが秘密のカレー部屋
器の上からみると
たっぷりのスパイスがふりかかっています
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4517-1024x768.jpg)
スプーンですくってみると
見た目はさながら茶碗蒸しです
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4529-1024x768.jpg)
口に含むと、
最初に感じるのが和風だしの餡の香り
そしてすぐにスパイスが押し寄せてきます
和風だしとスパイスはやっぱり合うなぁ…
そして、生クリームの入った生地との相性もバツグン
なめらかな生地にいろんな香りが絡みついてたまりません
極めつけはフランの底、
なんと自家製のキーマカレーが入っています
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4530-1024x768.jpg)
上に乗ったスパイスとは違う香りは
フランとの相性が素晴らしい
もともとはお菓子だったということを
忘れてしまうほど完成した料理でした
海老バターカレー
前菜を楽しみ終わる頃に
メインディッシュのカレーが運ばれてきました
秘密のカレー部屋のカレーは2種類
ビーフと海老です
この日は海老に当たりました
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_1302-1024x768.jpg)
食べる前から美味しいのがわかる、
とはまさにこのこと
運ばれた瞬間から
海老!そしてスパイスの香りが立ち込めます
クリーミーなグレイビーは
ココナッツミルクやトマト、ヨーグルトなどが合わさっていて
そこにトドメの海老出汁です!
トロッとしたグレイビーには
いろんなスパイスが浮かんでいて
その美味しさを視覚的にも証明してくれます
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4538-1024x768.jpg)
辛さはほとんど感じません
というか素材の甘味がすごいです
煮込んだ料理って本当に美味しいですよね…
海老出汁の風味を最大限に発揮させるかのように
様々なスパイスがはたらいてくれています
そして、
さらに感動するのはその大きな海老
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4539-1024x768.jpg)
海老の食感を最大限に活かすために
強火でサッと調理しているんだそうで
そのおかげもあって
香ばしく、それでいてプリップリの食感です
こんなうまい海老をカレーにしていいのかと思ってしまいますが
うまい海老だからカレーにするんだなあ、とも思いました
さらに、味変のアチャール?がまた最高です
写真にあるのが
梅肉と生姜の酢漬け、有馬山椒、柚子胡椒、
大葉、山葵昆布、オレンジの皮、鰹節を和えた一品
これが甘くて酸っぱくて
いろんな香りのいいとこ取りをしたようなトッピングで
ルーに混ぜるとたまらなくうまいです
なんならご飯に乗せても絶対にうまいです
これ、売って欲しい…
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4540-1024x768.jpg)
クラフトコーラ 495円
今回はオプションで
クラフトコーラも頼んでいました
クラフトコーラとは、
スパイスや柑橘類、生姜などを砂糖と煮込み
炭酸で割った飲み物で
スパイスを使うことから
カレー屋さんで出会うことが多いです
ボクは出会うたびに頼むようにしていますが
ここのクラフトコーラもうまい!
シナモンやカルダモンなどの高貴な甘い香りに
生姜のガツンとエッジの効いた味
レモンでさっぱりといただくことができました
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4522-1024x768.jpg)
いやー、本当にどれをとってもうまかった!
まとめ
秘密のカレー部屋、
いかがでしたでしょうか?
味はもちろん、
秘密や暗闇を楽しむというコンセプトが本当に楽しい
小さいころに
秘密基地などを作っていた方にはぜひ行ってみてほしいお店でした笑
![](https://okasantoboku.com/wp-content/uploads/2022/11/img_4541-1024x768.jpg)
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