こんにちは、
スパイス香辛料ソムリエのユーです
インドカレーにも色々ありますが
ひときわ異彩を放つ(とボクが思っている)カレーがあります
それが、ポークビンダルーです
インドと言えばヒンドゥー教
宗教的な理由で、牛肉や豚肉を食べないのが一般的です
しかしその中でポークを使っているのですからちょっと意外ですよね
今回はこのポークビンダルーの
初心者でも簡単に、かつ本格的に作れるレシピを紹介します
いいね!本格的なの作ってみたいよ!
ポークビンダルーとは
※このパートはレシピには関係しません 読み飛ばしても大丈夫です
最初にも書いたように、インドでは牛や豚を食べる人はかなり少ないです
その中でも西インドのゴアという地域の名物
ポークビンダルーではなぜ豚を食べるのでしょうか?
簡単に説明すると、
ポルトガルに支配され
キリスト教布教の拠点となっていたためです
キリスト教徒は牛も豚も食べて良いため
豚肉の入ったカレーが普及しました
ちなみに、
かの有名なフランシスコザビエルが眠っているのも、このゴアです
さて、そんなポークビンダルーですが
簡単に言うと酸っぱくて辛い豚肉のカレーです
以下でレシピを説明します
材料と下ごしらえ
今回もなるべく簡単にできるように使う種類を極力少なくしましたが
あれば美味しくなるものも書いておきます
材料
下ごしらえ
材料にもマリネ用、とあるように
豚肉をあらかじめマリネにしておきましょう
材料をボウルにいれて半日〜1晩程度ねかせます
マリネはよく混ぜておいてください
主な下ごしらえはこれだけですが
このマリネがポークビンダルーの味を左右します
玉ねぎの薄切りについて
インドカレーでは玉ねぎの薄切りをよく使いますが
そのときになるべく薄いほうが時短になります
そこでボクがよく使うのが貝印のスライサーです
非常にシンプルな普通のスライサーですが、
スライスの厚みを変更できる仕組みになっていてとても便利です
調理
マリネの仕上りを見計らって調理を開始しましょう
油にホールスパイスの香りを移す
油にクミンを数粒くわえ、シュワシュワと泡が立ってきたら
ホールスパイスをくわえます
香りが立ってきたら次の作業に移ります
玉ねぎをくわえよく炒める
今回は玉ねぎをかなり薄く切っているので中火で調理しています
※包丁で切るなら中火〜強火でOKです
たまに混ぜながらなるべく焦がさないように10分弱炒めます
※焦げそうなら少し水を足しましょう
全体的にしんなりときつね色っぽくなってきたら次の工程に進みます
トマトを投入し、火が通ったら水を足す
ざく切りにしたトマトを投入します
トマトに含まれる水分で油が跳ねるので気をつけてください
1分程火を通して馴染んできたら、大さじ2杯程度の水を足します
馴染んできたところで次のステップに進みます
マリネを投入する
下ごしらえしておいたマリネをマリネ液ごと投入してください
その後かるく混ぜたら15〜20分程度煮込みます
※不安になるほど酸っぱい匂いがしますが、徐々に薄れます
マリネ投入後はあまり水分がなく不安かもしれませんが
煮込んでいるうちにマリネ液の塩分でトマトの水分が出てきます
写真は10分後の鍋です
この水分がなくなってきたら完成です
※砂糖を入れるならこのタイミングで
たまに混ぜながら弱火〜中火で調理します
この写真程度まで水分が飛べばOKです
完成〜試食
盛り付けを見てみても少し水分が残っていますが、
これくらいがベストです
ジャスミンライスにかるく染み込むくらいがウマいんだぁ
ポークビンダルーには日本米よりもジャスミンライスやバスマティライスがよく合います
ゴロゴロとスパイスを入れると本場感さらにアップです!
※飾るだけで食べはしませんが(クローブは食べる)
酸味と辛味がいい塩梅で、
イメージするカレーとはだいぶ異なるかもしれませんが
これが何かと聞かれたらカレーなんだから面白い!
お米と食べるのはもちろん美味しいんですが、
赤ワインとも相性バッチリです!
マリネした豚肉もやわらかく煮えていてこれがまた美味い!
わたし、このカレーが1番好きかもしれない ちょっと甘くするのがなお好き
ということで、
マリネをしなくちゃいけないので、いつでもすぐに食べられるわけではないですが
ちょっと変わったカレーを食べたいときに作ってみてはいかがでしょうか?
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